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 2007年09月 

ヤマトは我なり 

ヤマト運輸の経営理念に「ヤマトは我なり」というのがある。

この言葉が何を意味するのか?

その答えは、昭和21年の元旦に行った社長訓示にある。


「我が社にありては人、即ち従業員をもって、会社構成の
 第一義となすものなれば、従業員の職分の如何を問わず、
 和中協力おのおの会社代表するの精神をもって業に従い、
 我をおいてヤマトなしヤマトおいて我なしの信念に生きる
 べし」


ヤマト運輸を「宅急便」で急成長させた「小倉昌男氏」の言葉
ではなく、父であり創業者の言葉が、今のヤマト運輸の成長の
基盤となっていることは間違いのないことであろう。


そんな中、道元が中国へ行くときに舟に乗ったときのことを
思ったであろう言葉というのを知った。


「生というは、たとえば人の舟にのれるときのごとし。
 この舟は、われ帆をつかい、われかぢをとれり、
 われ竿をさすといへども、舟われをのせて、舟のほか
 にわれなし、われ舟にのりてこの舟も舟ならしむ」


ここでは、私が舟に乗って、船のほかに私はないんだと言って
いるのであろう。この舟を組織とみたら、その組織に乗ったら
もう組織以外にい自分はない、ということである。では、自分
はぜんぜん価値のない存在なのか、といえば、自分は「われ、
舟にのりてこの舟を舟ならしむ」というように、舟には命が
ない、私がそれに乗ったから、舟が命を得てこの舟は動きだす
おいうことをいっている。


ヤマトはわれなり、の真の意味が、少し理解できた気がする。